矢沢永吉の年収/資産(赤坂スタジオ)。愛車と麻布の自宅。持ち逃げ詐欺の借金

矢沢永吉さんは70年台にデビューして以来、多くの名曲を残し、伝説のコンサートツアーも数知れません。

ミスチルやB'zのように誰もが知る名曲がいくつもあるような方ではありませんが、”ひとり”で動かしてきたお金や仕事量は凄まじいです。

ぶっちゃけ、矢沢永吉さんの年収っていくらなのでしょうか？

そして、資産にしたら、いくらほどの価値を持っているのでしょうか？

かつて存在した著名人の長者番付では幾度も１位を獲得してきた実績のある矢沢永吉さんだけに気になりますね。

矢沢永吉さんのお店やスタジオなどのビジネスや、私生活で乗ってる車や住んでる自宅なども知りたいです。

昔にオーストラリアであった持ち逃げ詐欺の過去と共に、矢沢永吉さんのお金に関する話題をまとめてみたいです。

矢沢永吉の年収。ライブのギャラとグッズ売上で5億前後？長者番付上位の実力

矢沢永吉さんといえば、毎年武道館で行われるコンサートのファイナル公演が馴染み深いですよね。

「武道館でライブなんて俺の好きなアーティストでも余裕でやってるよ？」と思うかもしれませんが、矢沢さんがすごいのは”継続してる年数”と”公演数”、そして”動員数”が凄まじいのです。

矢沢永吉さんのライブツアーのパターンとして、秋頃から大都市圏ではアリーナ、地方都市ではホールを中心として全国ツアーを行い、最終駅は日本武道館で3〜5日間に渡る連続公演でファイナル公演を行って締めるというもの。

どんぶり勘定でも観客動員数が15～20万人、チケット収入は13～15億円ほどになります。

さらにはグッズのタオルやミニカーは定番化しており、毎年ライブに訪れる古いファンの方まで買い揃えるので、グッズ売上も含めると30億前後になっていることが考えられます。

ライブ後にはライブ映像をディスクにして販売するのですが、このディスクも大人気です。

１つのコンサートツアーを組むだけでザッと4億は稼いでると思われます。

今では多くのアーティストが行なっているビジネスモデルですが、実は元祖は矢沢永吉さんです。多くは何年も真似できずに力尽きますが、矢沢さんは元祖のして王者のように、毎年、同じ手法で大金を稼いでいるのです

また、過去に雑誌でＴＶ出演１本で４００万、ＣＭ一本で１～２億と出ていたのです、その収入も足せばブランド”矢沢永吉”だけで１年で何億も稼いでいることがわかります。

70年台の後半から長者番付に登場するようになると、1978年、1980年、1982年で長者番付歌手部門第1位を記録しました。

矢沢永吉の売上枚数とカラオケの印税。作曲や書籍

シンガーソングライターの矢沢さんは当然、自身の発売したCD、DVDその他の原版権を 持っており、ガルル・レコードを創設しています。

売り上げ枚数は日本のソロシンガーの中ではトップ。多くの名曲も生み出しており、天心選手などが入場曲に使用するたびに使用料が払われます。

また、伝説のバンド「キャロル」の権利も矢沢さんが持っているので、テレビで「ファンキーモンキーベイビー」が流れるたびに、矢沢さんの利益となっています。

ファンの絶対数は多いとは言えませんが、ファン1人の熱意は強く、全国各地にファンの支部が存在し定期的に集会がおこなわてます。つまりはカラオケ印税もすごいことになっていると思います。

音楽以外でも昔に刊行した自伝本「成りあがり」は未だに売れており、現代までに100万部をえるベストセラーとなっています。

矢沢永吉のお金の名言は嘘？「お前がどんだけ良い大学入って、どんだけ良い会社に就職してもお前が、一生かかって稼ぐ額は矢沢の２秒。」

過去に矢沢永吉さんのお金に纏わる名言に、

「お前がどんだけ良い大学入って、どんだけ良い会社に就職してもお前が、一生かかって稼ぐ額は矢沢の２秒。」

という大胆な発言がありました。

サラリーマンといっても、大企業と下請けとで全然違うので、比較が難しいですが。

そもそも実際にこのような発言はなく、『サラリーマンが一生かかって稼ぐ金、矢沢1年で 稼いでみますから』という苦し紛れの夢のような発言があっただけのようです。

過去に出演した「うたばん」で石橋さんにお金に纏わる噂を聞かれ、矢沢さんは「うっそだよ」と苦笑いで否定されていました。

矢沢永吉の南麻布とロサンゼルスの豪邸。過去に山梨山中湖の自宅住所がバレる　愛車住所

矢沢永吉さんの自宅は南麻布の一等地にあるそうです。広めのマンジョンを借りるだけで数百万するような日本屈指の高級住宅街です。

子供家族と共に住んでるようですが、エリア的には渋谷や新宿まで15分のアクセスと好立地なため、同居する家族も仕事や学校に行くまで都合良くて羨ましいですね！

建物は740平方メートルの広大な敷地に地上４階地下３階という大豪邸。いつかはデッカい家に住むのが夢だと語っていましたが、それを一等地で実現させたのはさすがですね。

一坪３００万円は下らない場所なので土地代だけで７億円以上。さらに建物だけで７億円以上と言われているので合計すると１５億円にもなります！。

１階はゲスト用、２階は矢沢さんと家族用だそうです。

地下のどこかにお店のようなバーカウンターが存在するそうです。

また、キャパ50人程度のライブハウスも入ってるとか。つまりはレコーディングスタジオやシアタールームなども当然入ってることでしょう。

2020年のコロナ禍の際には自宅スタジオで歌ってる様子が公開されていました。

自宅に音楽に必要なもの全てが揃ってるということで、とても充実した時間を過ごしたことでしょう。

矢沢永吉はアメリカのロサンゼルスにも豪邸とクルーザー

矢沢永吉さんはアメリカを拠点に生活をしていたことで知られてます。

当時の矢沢永吉さんは不倫の末に再婚し、さらには大型借金の報道もあり、好奇の目にさらされていました。

子供の教育のことも兼ねて、娘が12歳の頃の1997年から家族ごとアメリカでの生活を決断します。

娘の矢沢洋子さんいわく、アメリカではお父さんの永吉さんが車で学校まで送り迎えをしてくれたそうです。

当時の矢沢さんは巨額の借金を抱えながらも、ロサンゼルスではしっかりと豪邸に住んでいたみたいです。

自宅の近くのハーバーには豪華なクルーザーを所持していました。

全長70フィート（約21ｍ）の大きさに6,000万する1,000馬力のエンジンを3基搭載。最大速度40ノット（70km/h）出るそうです。

ベット付きの部屋が4部屋あり、レストラン並みのキッチンを完備。さらには各部屋には化粧室付きのトイレを完備し、照明や備品もアメリカやヨーロッパから調達したんだとか。

矢沢永吉の山梨県山中湖にあった自宅。週刊誌に住所バラされ豪邸にファン殺到

矢沢永吉さんは現在の嫁・マリアさんと再婚した後に、山梨県の山中湖にオーク調の可愛い豪邸に住んでいたそうです。

しかし、それが週刊誌に住所ごと載せられ、全国から熱狂的なファンが殺到。

結果、嫁はノイローゼ、子供は登校拒否、地元住民とは大揉めと散々な目に遭ったのです。

結果、矢沢さんはすぐに山中湖の豪邸を手放しますが、空き家になった後もスプレーでの落書きや焚き火、騒音、女性下着の破棄などひどい状態になっていたそうです。

矢沢永吉の下積み時代は横浜・弘明寺で住み込み、川崎のアパート

ちなみに広島時代の矢沢永吉さんは、東京に行くつもりもお尻が痛くてなんとなく降りた横浜で下積みを過ごします。

まずは「矢沢さんが横浜に着いて最初に住んだ場所」である、弘明寺に向かうことにした。『成りあがり』によると「横浜駅で降りたあと、伊勢佐木町を歩いていると『ボーイ求む』という宿泊込の食堂の張り紙を見た。 

最初は商店街の張り紙にあった住み込みのバイトに申し込み、弘明寺の汚いアパートで大人数での生活を強いられました。

その後は最初の嫁・すみ子さんと共に川崎にある飲食店「のり江」の２階部分に住んでいたそうです。

「ここの2階に住んでたよ。今から40年以上前この店をオープンした年に、矢沢さんと奥さんと子どもの3人で『住みたい』と頼んできた。その後奥さんの母も隣の部屋に住むようになったよ」とのこと。 

現在の嫁・マリアさんと不倫していた際は、原宿にある「ＶＩＬＬＡ　ＢＩＡＮＣ」というマンションを隠れ家にしていたそうです。

広島の実家ではおばあちゃんの生活保護だけで極貧の幼少期を過ごし、実家を出た後は大人数での雑魚寝のアパート、その後は家族と小さなアパート、そして今は日本最高の住宅街やアメリカの豪邸に住んでるという経歴を踏まえると、矢沢さんは底辺中の底辺も、お金持ちの世界もすべて網羅した方ということがわかります。

矢沢永吉の資産は１００億？赤坂の巨大なスタジオや愛車は高級車6台？

ビジネスマンとしても優秀な矢沢永吉さんは、総資産100億を所持してるとのことです。

その資産の代表例が、赤坂にある巨大な建物ですね！

矢沢永吉さんは2004年に赤坂に巨大なライブリハーサル用のスタジオを建てました。

当時、矢沢さんはCDの売上が低迷していたということで、しっかりした環境で作曲やレコーディングの仕事ができるようにこだわりを詰め込んだそうです。

また矢沢永吉さんの事務所兼スタジオ兼バー＆ショップ「diamond moon」としての一面もあり、ファンにとっては聖地となっています。

ライブ開催中は矢沢さんがここでリハーサルをしてるかもしれないとのことで、周辺で出待ちするファンの姿も見えるそうです。

矢沢永吉の歴代の愛車。かつてサイコロの目で乗る車を選んでた？ポルシェ、ベンツ、キャデラックなど。

矢沢永吉さんの初めての車は、なんと「ベンツ」です。

お店で一目惚れした450SEを即購入したとか。当時はベンツに乗ってるミュージシャンがいなかったということで、あえてベンツに乗っていたそうです。

26歳の頃に買ったベンツを未だに保有してるそうです。

2021年にフルメンテナンスをして、現在でも現役で乗ってるそうです。すごい良い話ですね・・・。

ポルシェに乗っていた際は、なんとそのポルシェが盗難にあってしまったそうです、かわいそうですね。

かつて矢沢さんはポルシェ、アウディ、リンカーン・コンチネンタルなどの高級車を6台保持しており、朝家を出るときにサイコロを振りその日に乗る車を決めていたそうです。

一時期は運転手付きのセンチュリーのリムジンでの移動がベーシックになっていたそうです。今でも運転は人に頼むことの方が多そうです。

オーストラリア持ち逃げ詐欺借金35億

１９９８年に周辺スタッフぐるみで詐欺被害に遭い、３５億円もの借金を抱えていたことがメディアに報じられました。

矢沢さんは１９８７年頃に、

音楽を通じていろんなことにチャレンジできる場所を作ろう

と、仲間内で海外でビジネスを展開することを決意します。

矢沢永吉さんの構想ではオーストラリアの高級エリア・ゴールドコーストのサーファーズパラダイス地区の一角に、24階建ての高層ビルを建設し、そこにレコーディングスタジオや音楽スクールを入れるプロジェクトを立ち上げるとのことでした。

矢沢さんは知人の日本人男性のH・K氏（当時49歳）と一緒に、現地法人「カムストック・コーポレーション」を設立し、敷地１万平方メートルを２０億円で、同内ビルを約１１億円で購入し、さらに、プロジェクトの資金約４億円を提供したのです。

10年以上に渡ってコツコツと投資してきたビジネスだったそうです。

このH・K氏は日本の酒造メーカーの現地法人をやっていたほか、不動産や金融関係のビジネスも経験していた方ということで、矢沢さんも全面的に信頼していたそうです。

いざ建物を取り壊し、跡地に新ビルを建設するという段階で、資金を預けていた知人のH・K氏が失踪。約35億ものお金を持ち逃げされてしまったのです。

結果、知人H・K氏に騙された形で３５億円もの借金だけを負うことになったのです。

当時の矢沢さんのマネージャーさんの話では、

現地から定期的に送られてくる報告書に不審な点があったため、現地調査にいったんです。すると、H氏たちが数年前、現地法人が購入した土地や建物を無断で担保にして銀行融資を受け、それが返済できずに差し押さえられて、第三者に売却されていることが判明したんです。

と、かなり手慣れた手口だったことも明らかになっています。

機転の効いたやり口だったのは、この方がビジネスに精通した方だったからでしょうね。

オーストラリア犯罪史上2番目に大きい被害で現地でも話題に

矢沢さんの開業資金の35億を持ち逃げしたH・K氏はビジネス経験が豊富な年長者ということで、矢沢さんのプロジェクトの業務を全て任せられていました。

まさか、自分のお金をすべて持ち逃げするなんて、夢にも思わなかったことでしょう。

矢沢さんは１９９８年３月にオーストラリア証券監視委員会（ASC）に被害総額35億円の詐欺・横領事件として告訴しました。

H・Kさんの横領と断定し正式に文書で、

この人物に関しましては僕が心から信頼していましただけに、大変な憤りと悔しさを感じております。（中略）とくにかく、今の僕の気持ちは、1日も早い事件の全容解明を望んでおります。

と、コメントを発表しました。

この横領事件はオーストラリア史上、２番目に高額の詐欺騒動だったということで、現地でも知られているそうです。

借金35億を乗り越えたストーリーも矢沢永吉の魅力に加味

幼少期は生活保護のおばあちゃんに引き取られ、お金のことで相当苦しんだ矢沢さん。横浜での下積み生活、新婚生活も常にお金と向き合った苦しい時期でありました。

ソロとして成功し、これから夢の生活が待っているという時期に、このような詐欺があったのですから、相当に悔しかったことでしょう。

矢沢さん本人も、

被害総額が３５億円だから、ギブアップですよね。普通もう立ち上がれないじゃないですか。

（友人と思っていた人物の裏切りに）髪の毛が抜けながら、過去吸の手前ぐらいまで、精神的にそりゃ、なるじゃないですか。はめたヤツが許せない。

自分に対しても悔しかったし

と言及しています。

ただ、ファン層は厳しい貧困と戦っている方だけでなく、借金に苦しんでる方までに広がり、矢沢さんは、

僕は皆さんにも言いたいね。リストラされたって、借金を背負ったってそれは役だと思え。苦しいけど死んだら終わりだから、本気でその役を生き切れ。つまり視点を変えれば、気持ちが切り変わるってことなんだ。

との言葉も残しています。

普通の人間であれば絶対に乗り越えることが不可能なことを、いくつも乗り越えた男として、矢沢永吉という男へのリスペクトが不動のものになった意味では悪いことばかりではないですね。