木村拓哉さんといえば、かつては日本の男性のほとんどが髪型が服装を真似していたカリスマです。
当時は”キムタク”と呼ばれ、若者から老人まで存在を認知していました。
最近の若者の中には、木村拓哉さんの何が凄いのか分からないという子もいます。
簡単に説明するならば、SMAPのメンバーとしてオリコンチャートや冠番組の視聴率で首位を守り続け、俳優としては主演した作品で日本ドラマ界で歴史に残る視聴率を残し続けたことです。
その他にも凄い点は「キムタクが着た服は在庫が消える&価格が高くなる」、「女性誌の好きな男ランキングでずーっと1位を守った」、「キムタクのドラマがある曜日は街から女性が減る」など、色々あります。
当時、都内の客層が女性中心の飲食店が、木村拓哉さんがドラマに出演する曜日・時間帯に合わせて仕込み・バイトの人数を決めていたとの記事を雑誌で読んで衝撃を受けた憶えがあります。
今でも主演した映画はヒットしますし、ドラマの視聴率も悪くないですが、全盛期に比べたら全然おとなしいです。
今日は、木村拓哉さんが若い頃に出演したドラマを振り返って、全盛期を中心にランキング形式でまとめてみたいと思います。
木村拓哉の全盛期はいつ?2001年のHEROから2004年のPRIDEがピーク?
まず、確認するべきは、”木村拓哉の全盛期”です。
今も昔もそれぞれ別の良さがあって魅力的ですが、木村拓哉さんが世間のすべての世代に認知され受け入れられていたのはいつの時代でしょうか?
木村拓哉さんの人気がはじまったのは90年代の中盤です。
当時、20代そこそこだった木村拓哉さんですが、30歳前後の人気俳優たちの数字を蹴り飛ばす勢いでした。
1996年の「ロングバケーション」では最終回で36.7%と最高視聴率を記録し、名実ともに日本を代表する俳優の仲間入りを果たしました。
その後も順調に高視聴率を叩き出し続け、SMAPとしてもオリコン首位、冠番組「スマスマ」で高視聴率を維持し続けました。
2001年に出演した「HERO」では、ドラマでキムタクが着ていたジャケットが流行り、これ以降に木村拓哉さんが着た洋服が売れるという現象が起きました。
ドラマも関東地区では全ての放送回で視聴率30%超を記録するなど大成功。
個人的にはこの”HEROに出演したいた時期の木村拓哉”が全盛期の始まりだったのでは?と考えます。
20代から30代半ばまでの木村拓哉こそが最強?
HEROの時期の木村さんは29歳と、若すぎず、老けすぎずな程よい時期
さらに2001年以降はSMAPの他のメンバーも俳優やバラエディで成功を収め、SMAPでいることのブランド価値が急上昇した時期でもあります。
スマスマが視聴率ランキングで当たり前のように首位を取り始めたのも、この時期だったと思います。
その後のグッドラック、2004年のプライド(32歳)までが、木村拓哉さんの全盛期のピークだったと考えます。
2004年頃は、2003年にリリースした「世界にひとつだけの花」のヒットが続いていた時期で、SMAPとしても芸能界、音楽界の天下を取った時期であったことも、全盛期だったといえる要因の一つです。
木村拓哉の全盛期のドラマを勝手にランキング
若い頃に出演したドラマで数々の高視聴率を叩き出した木村拓哉さん。
全盛期を”キムタク”という語源が生まれた90年代中盤から、SMAPとして栄えバランスが良かった2004年頃をピークに、歴代のドラマをランキングしてみたいと思います。
ちなみに木村拓哉さんの歴代のドラマと視聴率を一覧にすると、
年 | ドラマタイトル | テレビ局 | 平均視聴率(最高) |
1995 | 人生は上々だ | TBS | 23.2 |
1996 | ロングバケーション | フジテレビ | 29.6(36.7) |
1997 | ラブジェネレーション | フジテレビ | 30.8(32.5) |
1997 | ギフト | フジテレビ | 18.2(23.0) |
1998 | 眠れる森 | フジテレビ | 25.2(30.8) |
2000 | ビューティフルライフ | TBS | 32.3(41.3) |
2001 | HERO | フジテレビ | 34.3(36.8) |
2002 | 空から降る一億の星 | フジテレビ | 22.6(27.0) |
2003 | GOOD LUCK!! | TBS | 30.6(37.6) |
2004 | プライド | フジテレビ | 25.2(28.8) |
2005 | エンジン | フジテレビ | 22.6(25.3) |
2007 | 華麗なる一族 | フジテレビ | 24.4(30.4) |
2008 | CHANGE | フジテレビ | 22.1(27.4) |
2009 | MR.BRAIN | TBS | 20.5(24.8) |
2010 | 月の恋人~Moon Lovers~ | フジテレビ | 16.8(22.4) |
2011 | 南極大陸 | TBS | 18.0(22.2) |
2012 | PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~ | フジテレビ | 17.7(20.1) |
2013 | 安堂ロイド~A.I know LOVE?~ | TBS | 12.8(19.2) |
2014 | HERO | フジテレビ | 21.3(26.5) |
2015 | アイムホーム | テレビ朝日 | 14.8(19.0) |
2017 | A LIFE~愛しき人~ | TBS | 14.5(16.0) |
2018 | BG~身辺警護人~ | テレビ朝日 | 15.2(17.3) |
2019 | グランメゾン東京 | TBS | (13.3) |
て具合になります。
1位:HERO。松たか子と4年ぶりの再共演。結婚後も衰えない人気
木村拓哉さんの存在が世間に与える影響を痛感させられた代表作「HERO」が最もおすすめの作品です。
平均視聴率は歴代の主演ドラマの中でNo. 1、最高視聴率はNo.3です。
この作品では1996年のロンバケ、1997年のラブジェネで共演した女優・松たか子さんと3度目の共演を果たした作品で、ヒロインとの息の合った演技が素敵でした。
ストーリーの展開はシンプルですが、それがまた良かったです。
このドラマの影響で、検事を目指して勉強する人が増えたというから驚きです。
きっと多くの若者がキムタク演じる久利生検事のようになりたいと憧れたのでしょう。
また、29歳と20代最後のキムタクの美しさをしっかりと保存した最高の資料でもあります。
この作品で木村拓哉さんが着たダウンジャケットと、レッドウィングのブーツが国内で在庫が薄くなるという現象が起きました。
木村拓哉と松たか子のドラマの縁。お似合い過ぎて熱愛デートや結婚の噂も?
キムタクの歴代のドラマの中でも代表的な作品といえる2001年の「HERO」。
1996年の「ロングバケーション」、1997年「ラブジェネレーション」と同じく、松たか子さんと3度目の共演となりました。
ロンバケでの松たか子さんはキムタクに失恋する切ない役でした。
ラブジェネでは最後に「オレの頭がハゲるのを見届けてくれ。オレの腹が出て、カッコ悪いジジィになっていくのを横で見てて欲しいんだ。オレはおまえが年取って、しわくちゃのババアになるのを見ててやるから」とプロポーズされ幸せになる役でした。
木村さんは私生活では1999年に工藤静香さんと交際をスタートし、2000年に結婚。
そんな結婚期間を挟んで2001年にHEROで3度目の共演を果たしたのです。
当時は、私生活でも木村さんと松たか子さんが熱愛してるという噂もありましたが、HEROでは既婚者になってからの共演ということ、もはや親友か戦友のような安心感がありました。
ちなみに、松たか子さんは過去に出演した番組で木村拓哉さんについて聞かれ、こう答えています。
番組の中で木村拓哉が1997年に出演したドラマ『ラブジェネレーション』の映像が流れる場面があり、当時共演していた松に対して「松さんはどうですか?木村さんの印象というか」といった質問が飛ぶ場面があった。
これに松は「オバちゃんみたい…」と回答してスタジオを驚かせ、「よく気が付く人なんです」「いい意味でです!」と話し、周囲からは笑い声と共に「フォローになってない」といったツッコミが入れられていた。
天下のキムタクにオバチャンといえてしまうあたり、本当に仲良しなんだなと思います。
2位:ロングバケーション。キムタクは山口智子が本当に好きだった?
キムタクというワードが国民的ワードになるきっかけになったのが1996年の「ロングバケーション」です。
当時、20代中盤の瑞々しくて可愛らしい木村拓哉さんが堪能できる作品です。
視聴率は歴代で平均4位、最高で3位ですが、90年代を代表するドラマだったということで印象強い方も多いと思います。
作品の内容が素晴らしく、このドラマの中にあった演出を真似するカップルが多くいました。
年下の男が年上の女性と恋をするという攻めた作品でありましたが、兄弟のように楽しそうな二人の恋に憧れた方も多かったそうです。
木村拓哉さんは私生活では年上の姉さん女房をもらったということで、嫁さんと見た目の系統も似てて年上だった山口智子さんのことが本当に好きだったのではないか?と言われています。
山口智子とのキスシーンがキムタクドラマ歴代最高のラブシーン
木村拓哉さんは多くのドラマで旬な女優さんと共演してきましたが、このロンバケでのキスシーンが最も熱烈だったとされます。
山口智子のことが本当に好きだった説があったぐらいに、当時の木村さんは役に入り込めていたということです。
今でも、ロンバケのキスシーンは名シーンとして語り継がれ、動画サイトに切り抜き動画がアップされると凄まじい再生回数を稼ぎます。
木村さんのキャリアの中だけでなく、日本のドラマの歴史の中でも、最も印象的なキスシーンだとされています。
3位:good luck。パイロットの仕事の尊さと30代&短髪スーツのキムタク
賛否分かれそうですが、キムタクの全盛期のドラマの中で最もアクセントがあり、彼の実力・美貌・影響力を痛感させられたが2003年のgood luckだと思います。
この作品の手前までの木村拓哉さんといえば、見た目も人物像も、若さの恩恵が強くありました。
しかし、good luckで演じたパイロット役では長い髪を切り、ビシッとしたスーツ姿を披露しました。
年齢も当時にして31歳。
同年に第二子の子供が生まれ二児のお父さんとなりました。
”今までのキムタクと違う”という違和感がありながらも、いつも通りの高視聴率を記録しました。
そして、いつも通りに演じた役の仕事(パイロット)の志願者を増やし、同じ髪型や作品に登場した小物を流行らせました。
三十路になって、子供が2人も生まれて、チャラさを捨てた役を演じても”キムタクはキムタクのまま”なのかと驚愕したのを憶えています。
いかりや長介さんとの親子関係や柴咲コウとの浜辺のキスシーン
これまでの木村さんの作品は、親がいない、親と疎遠という役が多かったです。
しかし、このグッドラックでは父親演じる”いかりや長介”さんとのストーリーも味わい深くて素敵でした。
また、サイコパスな上司が登場し、多くの働く大人が共感できる内容でもありました。
うるさい弟や気難しい彼女など、あらゆる点で過去のキムタクのドラマになかったアクセントがあった作品でありました。
ドラマではパイロットという職業の厳しさや魅力に心奪われるので、恋愛色は薄いです。
が、最後のヒロインの柴咲コウさんとの浜辺のキスシーンは心穏やかに平和を感じる、落ち着いた愛が溢れていました。
ラブストーリーの決着もパイロットらしい安心感のある、とても美しくまとまった作品だったと思います。