X Japanの天才ベーシストであった沢田泰司(TAIJI)さん。
亡くなった今となっても、”Xにいた天才ベーシスト”として音楽ファンは彼を鮮明に記憶しています。
破天荒な生き様はエックスメンバーの中でも、誰よりもロックであったでしょう。
この先も、惜しい人材として沢田泰司さんは語り継がれることでしょう。
そんな天才ベースマンにも、実は結婚していた時期があり、子供がいます。
Xを解雇されてから人生の歯車が狂い、離婚しホームレスを経験し、その後の自死することとなります。
今日はTAIJIさんがXを解雇された理由、自殺、当時結婚していた嫁とその間に生まれた子供について書いてみたいと思います。
また、TAIJIさんが亡くなる直前まで内縁の妻として愛し合っていた女性についても書いてみたいと思います。
TAIJIがXを解雇された理由。薬でYOSHIKIに嫌われ脱退?クビ宣告までの経緯
TAIJIさんのベース演奏のテクニックは、玄人から見ても一流で、音楽雑誌が選ぶ”偉大なベーシスト”ランキングでは、常に上位にランクインします。
ヴィジュアルも個性的でかっこよく、Xのベーシストとして申し分ない存在でありました。
そんなTAIJIさんですが、1992年のXのドーム公演の後に突然クビ宣告をされてしまいます。
公式の発表では、「音楽性の違い」「ファッション性の違い」を理由に解雇した伝えられましたが、実際は別のところに理由があったとされています。
YOSHIKIさんがTAIJIさんに解雇通告をしたとされ、その理由に関しては多くの憶測があります。
一番多く言われているのが、TAIJIさんが薬物に手を出したことで、YOSHIKIさんの信頼を失ったという説です。
YOSHIKIがTAIJIをクビにした理由。”自分との約束をいとも簡単に破った”=薬物?
なぜYOSHIKIさんはプレイもヴィジュアルも完璧なTAIJIさんにクビ宣告をしたのか?
その理由の詳細に関しては、YOSHIKIさんの自伝「佳樹」にて書かれていました。
「TAIJIのベースはXに必要だったが、TAIJIが自分との約束をいとも簡単に破ったこと」
と綴られており、オブラードな表現から”薬物しかないだろ”と言われています。
ドーム公演の手前のアメリカ・ロサンゼルスでのレコーディングで薬に手を出したことが大きいとされています。
さらにYOSHIKIさんは、
「あのままTAIJIがいたら、Xはダメになっていた」
との発言もされており、相当な理由があったことが伺えます。
ただ、TAIJIさん自身も自伝の中で、自分がXをクビになった理由について綴っており、その内容を読んでる限りは薬以外にも理由があったと思われます。
TAIJIはバンド内の収入格差やYOSHIKIのドラムプレイへのダメ出しでクビになった?
YOSHIKIさんの自伝では、TAIJIさんの薬物が問題になったと思われる内容が書かれていました。
しかし、クビになったTAIJIさん本人の自伝を読んでみると、薬物とは違うことが理由ではないか?と書かれています。(TAIJIさん本人も首の理由を伝えられていない)
TAIJI自身は自伝の中では、
「自分がバンド内での収入格差に文句を言ったのとYOSHIKIのドラムプレイに対して平気でダメ出しをする様になり、彼との間に軋轢が生じたからではないか」
と綴られています。
つまり。TAIJIさん本人の認識では、YOSHIKIさんのワンマンに口出しした為に、信頼を失ってクビにされたということです。
しかし、多くのファンはYOSHIKIさん側の主張である、”TAIJIが薬物に手を出したからクビにした”との認識が強いです。
TAIJIはXをクビ後にバンドを転々として上野公園で2年間ホームレス。YOSHIKIが歯の治療費を出す
TAIJIさんはエックスをクビになった後は、日本を代表する実力派バンド”LOUDNESS”に加入しますが、すぐに脱退してしまいます。
自分でD.T.Rというバンドを結成しますが、こちらも1996年に脱退してしまいます。
脱退後に、金銭的な理由で嫁さんと離婚し、帰る場所を失くしてしまいます。
居場所を失ったTAIJIさんはホテルを転々としてましたが、お金が無くなると上野公園で2年間もホームレス当然の生活をすることとなります。
実家の母に助けを求めようとしたこともあったそうですが、プライドが邪魔して、結局は路上で暮らすことになったのです。
TAIJIさんは見知らぬ男に角材で殴られ、顎も動かず、前歯も4本ないという姿になっていたそうです。
1998年にhideさんが急死したことで、メンバーが集結。
そこで再会したYOSHIKIさんは、見る影もなく落ちぶれたTAIJIさんを哀れんだそうです。
YOSHIKIさんは前歯のないTAIJIさんに、
“歯を入れたほうがいい”
と、治療費を200万貸し、そのまま入院したそうです。
その後に関係者の助けの元、音楽関係の仕事を復活させ、ホームレス生活から脱出できたのです。
後日、TAIJIさんはそのお金を返しに行ったんですが、そのときに、6年の時を経て、ようやくふたりは和解を果せたのです。
TAIJIの自殺の理由。サイパンの北見輝美マネージャーの詐欺の謎
無事にXのメンバーに顔を連ね、見事に復活したように思えた矢先、TAIJIさんは突然この世を去ります。
2011年7月16日に、TAIJIさんが自殺して死去したと報道されました。
TAIJIさんは2011年7月11日、成田国際空港からサイパン島に向かう航空機内で、乗務員に暴行し窓や座席を叩いたり蹴ったりしたとして逮捕されました。
そして、拘束中にベッドのシーツで首を吊って自殺を図り、病院の集中治療室に運ばれました。
治療を受けていたものの、TAIJIさんは意識不明の状態。
同月16日に脳死状態に陥ったことから、内縁の妻・赤塚友美さんと家族が現地入りし、TAIJIさんと最後の対面した後、同意を得て延命機器が外し、同月17日に45歳の若さで死去したということです。
しかし、このTAIJIさんのサイパンでの事件は不可解な点が多く、その後に詐欺事件の疑いなどが浮上してます。
当時のTAIJIさんのマネージャーであった北見輝美さんの行動が不可解で、後に裁判にもなっています。
TAIJIの死の不審点。自殺の理由がない?死亡解剖もせずカルテ紛失。
当時のTAIJIさんの状況に不可解な点が多いとされています。
当時TAIJIには婚約者もいて、結婚も予定されていて自殺する雰囲気ではなかったこと。
首吊りなのにも関わらず、首にその痕跡はなく、顔が腫れていて口には粘着テープの跡のようなものがこびりつき、に胸板には棒状の細長く赤い痣がついていたこと。
死亡報告書から司法解剖も死後解剖も行われていないことが判明し、遺族がカルテの開示を要求するも、カルテはなぜか紛失していたこと。
北マリワナ諸島の拘置所では1時間に1回見回りを行なわなければいけないと法律で定められているはずなのにも関わらず、TAIJIの事故が発生してから2時間も発見されていなかったこと。
TAIJIさんの死後、遺族が不審死事件の検証及び再調査に関する署名活動を行うほどでした。
TAIJIが暴行したのは乗務員ではない?北見輝美が婚約者などにお金を要求
TAIJIさんの死にファンが悲しんでいる頃、それに付随して悲しい事実が明らかになってます。
TAIJIさんはサイパンの飛行機で乗務員に暴行をして逮捕されたとなっていますが、真相は違うそうです。
実際にTAIJIさんが手を出してしまったのは、飛行機に乗る前から口論していたTAIJIのマネージャーの北見輝美さんだったのです。
しかも、北見さんはTAIJIが逮捕された後、勝手にTAIJIの携帯電話から婚約者の赤塚友美さんに金銭を要求するメールを送っていたのです。
「マネージャーのカードを勝手に使ってしまった。すぐに77万円を彼女に返さなくてはいけないから、振り込んでくれ」
「君の実家の住所を教えてくれ」
といった内容のメールをTAIJIさんになりすまして送ったのです。
その他にも音楽関係者にもなりすましてメールを送信していました。
これを知った赤塚友美さんはTAIJI死去1年後にを詐欺未遂罪で刑事告訴しています。
ちなみに、この北見輝美さんの夫はサイパンで手広くリゾート経営をし、サイパン現地でかなり力のある人物。
サイパンの警察や裁判所に影響力があったとされ、黒い繋がりも多かったとされています。
TAIJIの不審死の後、女性マネージャー・北見輝美さんはサイパンに残ったまま行方をくらましたそうです。
市井紗耶香がブログでTAIJIの削除シーンをアップ。どんな関係?
TAIJIさんの死後、すでに収録を済ませ放送予定であった「クイズ・タレント名鑑」ではTAIJIさんの登場シーンがカットされました。
実質、TAIJIさんの最後のメディア出演だっただけにファンはガッカリしました。
しかし、そのカットされた部分を市井紗耶香さんが一時だけブログにアップしていたのです。
市井紗耶香さんのブログの記事はすぐに削除されたようですが、TAIJIさんのファンは”最後のメディア出演が見れた”と嬉しく思ったようです。
TAIJIさんの交流があるような話は一切ないので、たまたまだった可能性があります。
一部では、市井紗耶香さんがファンで粋な計らいをしたのでは?という声がありましたが、市井さんがヴィジュアル系が好きだという情報もどこにもないです。
本当にたまたまだっただけのようです。
天才・沢田泰司(TAIJI)の嫁と二人の子供の現在。内縁の妻・赤塚友美
TAIJIさんはエックスがメジャーデビューしたばかりの頃(1989年)に結婚しています。
結婚した相手は一般人の女性で、当時はまだまだTAIJIさんは有名ではなかったので、メディアでは大きく報道されませんでした。
当時はXを売り出さないといけな時期で、YOSHIKIさんはTAIJIさんの結婚には反対していたそうです。
リーダーの反対を押し切っての結婚だったということです。(TAIJIさんのこのような我の強い一面がその後の解雇劇に繋がっています)
そして、その嫁さんとの間に二人の子供が生まれました。
TAIJIさんの子供の性別は、男の子1人、女の子1人です。
現在、子供はすでに大きくなっており、その時代から逆算すると一番の上の子供は現在の時点(2022年)で30歳近くです。
子供の現在の職業はわかりませんが、TAIJIさんの妹さん(シスターマヨ)が音楽の才能に溢れ、音楽家として食っています。
きっとTAIJIさんの子供も音楽のDNAが強く、やはり遺伝子的にも期待しちゃいますね。
TAIJIはX解雇、LOUDNESS脱退、バンド解散の後に離婚しホームレス生活を送る
TAIJIさんは92年にXを脱退、93年にLOUDNESSを脱退、そしてD.T.Rを結成するも96年に解散してます。
嫁さんと離婚したのは音楽の仕事がなく金銭的に困っていた1996年頃。
離婚理由はもちろん”金銭的な理由”です。
所属バンドもなく、収入もなく、家庭も失ったTAIJIさんは、その後に2年間もホームレスのような暮らしをしていたそうです。
TAIJIの内縁の妻・赤塚友美。書籍で闘病生活や日常を綴る
最初の嫁さんと1996年頃に金銭的な理由で離婚してしまったTAIJIさん。
その後に再婚はしていませんが、死去した2011年頃までに内縁の妻がいたことが明らかになっています。
TAIJIさんと事実婚状態だった女性の名前は「赤塚友美」さんです。
TAIJIさんの13歳年下で、バレリーナとして活動されていた方です。
名前 | 赤塚友美 |
生年月日 | 1979年7月10日 |
職業 | 元バレリーナ。(TAIJIを支える為に退団) |
結婚 | 2年間内縁の妻をやった後、2020年に結婚して幸せに過ごしている。 |
2009年から亡くなる2011年までの2年間、TAIJIさんと事実婚していました。
赤塚さんはTAIJIさんが亡くなった後に書籍を出版。
TAIJIさんの亡くなる前後のこと、病気に苦しんで闘病生活を送っていたこと、日常的なことを綴っています。
赤塚さんはXのファンだった訳ではなく、ライブで知り合い、口数が少なく会話のペースの合うTAIJIさんに惹かれ、交際に至りました。
見た目に反して優しくて穏やかなTAIJIさんのギャップが大好きだったそうです。
現在ではYOSHIKIさん公認の仲で、2015年の追悼トークイベントにも出席されています。
ファンからは”綺麗な人”と人気です。
TAIJIは好きな女性に弱い?彼女に振られた高校時代
自由奔放でチャラチャラしていイメージのあるTAIJIさんですが、実は本当に好きな女性には奥手な一面があります。
育ちの良いバレリーナの赤塚さんを夢中にさせただけあって、実はとても誠実で優しい男なのです。
過去に高校時代に大好きだった彼女のエピソードを語っており、
(高校時代の彼女について) とにかく、すごいいい女でさ。いい女すぎて、手がだせないの(笑)。俺、そんなの初めてでさ。そしたら、『そんな人、興味ない』って感じでフラレちゃってさ。まいったよ、あれには。
と、大切にし過ぎて振られてしまうという、苦い想いをしてます。
ロックスターとして、”それらしくしないとダメ”という考えがなければ、今も素敵な女性と年を重ね、幸せな毎日を送っていたことでしょう。