昨今は東京五輪を巡って森さんの差別的発言が賛否両論の大論争となりました。
その後再び、国際日本文化研究センター(日文研)助教の呉座勇一氏による不適切発言が話題となっています。
コンスタントに日本に権威ある方のこのような発言によるニュースが出てきますね。
やはり日本の文化の中には未だに男女差別が根付いているのでしょうか・・・。
呉座勇一の北村紗衣への不適切発言[ミソジニーってなに?]
呉座勇一氏の発言が問題になったのは2021年3月24日です。
関係者のみが投稿できるTwitterアカウントの中で、呉座勇一さんはフェミニスト批評などが専門の女性文学者を名指しでおとしめる投稿を長年繰り返していたことが発覚し、大事となりました。
国際日本文化研究センター(日文研)助教の呉座勇一氏が女性研究者らを中傷する投稿をしたとしてツイッター上で謝罪した問題で、日文研は24日、発言は「個人の表現の自由を逸脱した良識を欠く行為」であり、呉座氏に対し、井上章一所長らが厳重注意し、女性研究者らに謝罪するよう指導したと明らかにした。
日文研は井上所長名のコメントで、「(呉座氏が)他者を傷つけ、研究者として到底容認されない発言を繰り返していたことが判明しました。深くお詫(わ)び申し上げます」と謝罪。今後投稿内容を精査し、呉座氏に適切な対応をとるという。
呉座氏は、ベストセラー「応仁の乱」で知られる日本中世史が専門の歴史学者。NHKは23日、呉座氏が来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証の担当を降板すると発表した。(河野通高)引用元:Yahoo!ニュース
呉座勇一さんはその後に知人のTwitterアカウントで謝罪。
そして、NHKはその後に呉座勇一さんの2022年に予定されていた大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を担当する立場から降板されることを発表しました。
よくある問題に、よくある処分で終わったニュースですが、ニュースの中でポイントになった「ミソジニー」とは一体どのような意味なのでしょうか?
この部分だけが気になる方も多いかと思います。
ミソジニーとは女性や女らしさに対する嫌悪や蔑視を意味する英語
あまり聞きなれない「ミソジニー」という言葉。
調べてみると、日本語ではなく英語であることがわかりました。日本人の自分らが違和感出るのも当然ですね。
海外では女性差別する表現する形容詞のように使われているみたいです。
実際の呉座氏のツイッター内容は?
関係者のTwitterアカウントの中で女性に対して差別的な発言を長年繰り返してきた呉座氏ですが、実際にツイッターではどのような発言をしていたのでしょうか?
呉座氏のツイッター内では、
「フェミニズムの信頼性を落とすために送り込まれたスパイではないかと疑いたくなるレベルだな」
などと、名指しである女性文学者を長年中傷。この投稿に対し、名指しされた女性文学者は抗議していたみたいです。
その他、「男の方が体力があって労働時間が長いから社会的地位が高くなるだけなんだよな」、
「女性の本能に任せた結果が今の非婚化・少子化なんだがな」
などと、長年に渡って女性を蔑視した内容を日常的に投稿していたようです。
呉座氏のツイッター謝罪まとめ
その後に呉座氏は知人のツイッターアカウントを借りて、名指しで批判を続けた女性に謝罪しました。
そのTwitterの内容をまとめてみました。
Twitterに投稿できる文字数に限りがある為、続けて投稿して誠意を示してます。
「【拡散希望】呉座勇一です。ツイッターにおける北村紗衣さんに対する一連の揶揄、誹謗中傷について深く反省し、お詫び申し上げます。謝罪の意思がなかったわけではなく、仲介者を通じて謝罪の意向を北村さんにお伝えしていたのですが北村さんからは「少し考えさせてほしい」と言われ、静観していました」
「私の不用意な発言によって、ますます事態を悪化させることを恐れ、仲介者を頼り、謝罪を後回しにしていたのは、私の心の弱さです。北村さんの名誉を傷つけ、アカデミズムの信頼を失わせ、多くの方のお気持ちを害したことを深くお詫び申し上げます。」
「ツイッター上で多くの方がご指摘下さったように、私の偏見は今さら矯正できないかもしれません。ただ公私を切り分けると申しますか、職場や学会などではそれが表に出ないよう努力してきたつもりです。そのストレスがツイッターに捌け口を求めてしまったのかもしれません。もちろん言い訳にはなりません」
「今後は2度とこのようなことを起こさないと誓います。ただ具体的な改善策・対応につきましては、私の浅知恵で考えるのではなく、皆様のご指導を賜りながら、少しずつ進めていきたいと思います。」
「なお、今回の件に関して複数の研究者の方が仲介を申し出て下さいました。仲介者にとってはリスクしかないにもかかわらず、不徳な私を助けようとして下さったご厚情に深く感謝致します。その人たちの御恩に報いるためにも、できましたら今後も研究活動を続けさせていただければ幸いに存じ上げます。」
「謝罪の直前まで自分を擁護するツイートをリツイート・いいねしており、反省の色が見られないとのご批判を受けました。正直なところ、ツイッターで総批判を受けて精神的に参ってしまい、少しでも自分を支持してくれる意見にすがってしまいました。」
「もちろん私の心労は自業自得であり、誹謗中傷を受けた北村さんの方が遙かにお辛かったと思います。結果として、北村さんをはじめ、ますます多くの人を傷つける形になってしまったことを深くお詫び申し申し上げます。」