野田洋次郎の英語力。天才と呼ばれる理由は帰国子女の感性とトラウマ

RADWIMPSのボーカルの野田洋次郎さんですが、実は帰国子女であることは、一般的には知られていません。

現在でもRADWIMPSの楽曲の中には、英語の曲も多く収録されており、出だしの頃に限っては英語が中心のバンドでした。

最近では、ブレイクした映画「君の名は。」の主題歌を、映画の海外上映に合わせて「前前前世」の英語版が出されました。

野田洋次郎さんの英語の歌の発音が素晴らしく、ネイティブの方からも肯定的な評価をされています。

今日は野田洋次郎さんの英語力、そして帰国子女としての感性について書いてみたいと思います。

野田洋次郎は幼少期をアメリカで過ごす。日本への愛国心が強く非難

野田洋次郎さんは父親の仕事の影響で、幼稚園の卒園残り2か月から、小学校4年生の終わり頃までアメリカで過ごしています。

テネシー州のナッシュビルで2年間過ごし、その後にカルフォルニア州ロサンゼルスで2年過ごしたそうです。

6歳から10歳までの4年間をアメリカで生活されたということです。

父親がジャズが好きだったということで、アメリカの自宅ではジャズを聴いてた思い出が強く、父親にレイチャールズのライブに連れて行ったもらったこともあったそうです。

学校生活では友達とバスケをしてプールに入ったりと、”いかにもなアメリカの子供”らしい生活を送っていたそうです。

日本に戻った後は、「洋次郎」という名前を馬鹿にされたり、「英語話せ」「なんでランドセルじゃないんだ」とからかわれたり、無視されたりとイジメに遭ったそうです。

ひねくれた性格に育ったのは、帰国後のいじめが原因ではないか?と語っています。

現在までに英語が堪能なのは、帰国子女の恩恵というよりも、学生時代の猛勉強の方が影響が大きいと語っています。

帰国子女でも日本愛が凄まじい!愛国歌「HINOMARU」で炎上した過去

2023年には自身のSNSで、日本に帰国して間もない頃に1996年報道のドラマ「ロングバケーション」を観て、「なんて日本のドラマは面白いんだ」と感動したそうです。

野田洋次郎さんはアメリカのドラマを差し置いて、「人生で一番好きなドラマです」と語っています。

「ちなみにロンバケに出てくるラーメン屋さんの『萬金』。数年前に閉店してしまうという噂を聞きつけ最後に駆け込みでロンバケ好きの友達と2人で食べに行ったのでした。瀬名と南ごっこしながら」

と、かつて“聖地巡礼”したこともあるほどのマニアだそうです。

また、ギターを触り始めたきっかけは、SMAPの木村拓哉さんが「夜空ノムコウ」を弾き語りで演奏したのを観たことだったそうです’。

文化祭で「夜空ノムコウ」を披露したのが野田さんの初ステージで、モロに日本の国民的アイドルの影響を受けて育ったということです。

バンド活動を始めてからは、ユニーク日本語歌詞の使い方で脚光を浴び、文学的な歌詞が評価されています。

2018年にはワールドカップのテーマソングに採用された楽曲「カタルシスト」のカップリング曲「HINOMARU」で日本への愛国心を曲に込めました。

野田さんが「HINOMARU」で表現された日本愛は、あまりにも愛情表現が強く「戦時中の愛国歌のみたい」「軍歌のような曲」と物議を醸しました。

当時、炎上した中で野田洋次郎さんは、

日本に生まれた人間として、いつかちゃんと歌にしたいと思っていました。世界の中で、日本は自分達の国のことを声を大にして歌ったりすることが少ない国に感じます」

と、曲に対しての後悔はないと、愛国歌に胸を張り続けました

野田洋次郎の英語力。実は帰国子女を武器にしていない

RADWIMPSといえば日本語遊びの歌詞センスがよく、その独自の表現がユーザーに評価されてます。

その一方で、英語の歌詞の曲も「まるで別のバンドみたい」と高評価です。

「君の名は」の世界的ヒットの影響で世界中にファンを抱えました、英国圏のユーザーからも発音の良さが評価されています。

幼少期を海外で過ごした経験から、野田洋次郎さんは英語の発音はネイティブ寄りで本格的なのす。

しかし、野田洋次郎さん本人に問えば、海外にいた頃よりも、高校の頃の猛勉強の恩恵が強く、自分の英語力はネイティブとはかけ離れてるそうです。

野田洋次郎は帰国子女の恩恵で成功してわけではない

今でこそ帰国子女のバンドマンは増えましたが、RADWIMPSが出てきたばかりの2000年代前半ではまだまだ珍しい存在でした。

野田洋次郎さんは帰国子女系のバンドマンの先駆け的存在なのです。

しかし、当時からのRADWIMPSの活動と飛躍を追ってみると、ヒットした曲は日本語を巧み使った曲ばかりで、英語の曲は一部しかありません。

また、「味噌汁」「おかず」「ご飯」「ぼくちん」など、活動の中で日本語の表現を好んで使用しており、洋楽被れの雰囲気はありませんでした。

音楽的影響といえばオアシスのメンバーと同じギターを使用するぐらいで、初めてステージで歌った曲はSMAPで、影響を受けたバンドについてもバンプやELLEGARDENのような邦バンドの名前ばかりあげます。

野田洋次郎さんの魅力を語る時に、英語力や高学歴のスペックについて触れる人も多いですが、周りが思っている以上に、本人は帰国子女に対してステータスを感じておらず、それを際立てて生かそうとも思っていないことが伺えます。

天才・野田洋次郎の英語力のまとめ

野田洋次郎さんは天才と言われることが多いですが、学歴や育ちを加味して言われているケースが多いです。

しかし、実際はハイスペックに見えて、実はそれをあまりアテにしていないことがわかります。

生粋の日本人であり、むしろRADWIMPSの活動では日本人の誇りや魅力がふんだんに発揮されているのです。

英語は高校生の頃からの勉強の恩恵がほとんどで、帰国子女の影響はほぼありません。

音楽も中学生の頃から邦楽にハマり、洋楽の流れもほとんどなく、他の普通のバンドマンと変わらない条件から飛躍していってるのです。

純粋に、作詞、作曲、歌唱力、演技力などリアルタイムに”見える才能”だけを素朴に評価しても天才であることを忘れてはいけません

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