ローリングストーンズのドラマーでありミュージシャンのチャーリー・ワッツ氏が2021年8月24日に死去されたことが発表されていました。
ストーンズといえば数々のやんちゃなメンバーが揃ったバンドでありますが、一番真面目で健康的な印象のチャーリーが一番に亡くなることになるとは・・・。
ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツが80歳で死去。「8月24日にロンドンの病院で、家族に囲まれ静かに息を引き取った」と広報担当が発表した。
チャーリーの死因はまだ発表されていませんが、今年に入って手術を受けており、過去にも大きな病気を患い手術を受けていました。
チャーリー・ワッツが死去。死因はガンは?コロナではない
チャーリーワッツさんの死去が日本でニュースになったのは2021年8月25日の深夜でした。
亡くなられたのは前日の24日でした。
80歳でした。
バンドの声明には、
「我々の愛するチャーリー・ワッツの死を発表することは、計り知れない悲しみを伴います。彼は本日、ロンドンの病院で家族に囲まれながら静かに息を引き取りました」
「同世代で最も偉大なドラマーの一人」
「この困難な時期に彼の家族、バンドメンバー、そして親しい友人のプライバシーを尊重してください」
と書かれています。
チャーリーワッツは病気で手術を理由に2021年のライブツアー不参加
チャーリー・ワッツさんが亡くなられる直前、ストーンズは全米ツアーにワッツさんが参加しないことを発表しました。
ストーンズの全米スタジアム・ツアー「ノー・フィルター」不参加が発表されてから数週間後に亡くなられるという、とても寂しいお別れとなりました。
不参加が発表された当時、バンドの声明で、「チャーリーの手術は完全に成功しましたが、彼の医師は適切な休養が必要であると判断しました。数週間後に始まるリハーサルを前に、控えめに言っても非常に残念ですが、このような事態になるとは誰も予想していなかったと言ってもいいでしょう」と、直前の手術による回復が間に合っていないことを理由にしていました。
どんな病気を患っての手術だったのかは明かされていませんが、手術自体は成功したとされています。
当時のチャーリーワッツさん自身の声明は、
「今回ばかりは少しタイミングが悪かった。完璧な調子に戻る努力をしてきたけど、時間がかかるという専門家のアドバイスを今日受け入れることにした。コロナで誰もが苦しんだ後、このツアーのチケットを買ったローリング・ストーンズのファンをこれ以上の延期やキャンセルでがっかりさせたくはない。だから私の素晴らしい友人であるスティーヴ・ジョーダンに代わりを頼んだ」
とのことでした。
これがファンに向けた最後のメッセージだと考えると、本当に残念です。
コロナ禍で公演の延期や中止が続いたファンの心境を気遣ったコメントはさすがです。
最後の最後まで誠実で素敵な紳士でありました。
来年2022年はストーンズの60周年を祝うステージが予定されており、チャーリーさんはそのステージで復活すると思われていた矢先のことです。
ちなみに今回のツアーのチャーリーさんの代役はキース・リチャーズのサイドプロジェクトの「エクスペンシヴ・ワイノーズ」のドラムであるスティーブ・ジョーダンでした。
チャーリーワッツは若い頃に咽頭がんで2回の手術
ストーンズといえば、キースとミックが好き放題やってきた歴史の中で、健康状態に関するスキャンダルは多くありました。
いくら歳を重ねてもステージに立つ姿は勇ましかったです。
なんとなく、キースかミックが先に逝って、最後にワッツが残るぐらいに思っていました。
しかし、現実は違いました。
2004年には咽頭がんで2回の手術を受けていた他、これまでに幾度もツアー不参加や脱退のニュースがありました。
チャーリー・ワッツの不在でストーンズが空中分解する可能性も?
もともとバンドの対人関係のバランスを保っていたのは、常識人のワッツさんがみんなから慕われていたおかげです。
ドラムのスキルとしても軽やかなタッチ、独特のリズム感、完璧なフィーリングがストーンズの曲の基盤となっていました。
あのキース・リチャーズでさえ1979年に、
「みんなミックとキースがストーンズだと思っている。でも、チャーリーのドラムがなかったらバンドは成り立たない。チャーリー・ワッツこそがストーンズだと気づくはずさ」
と語っています。
メンバー同時が喧嘩になった際も仲裁に入ったりと、人間的にも優れた方でありました。
高齢になった後、ツアーの不参加や脱退を申し出ても、メンバーからの強い要望で参加するというケースがありました。
キースとミック、異なる個性派から必要とされた彼がいてこそのストーンズなのです。
チャーリーワッツが死去したことへの反応
・「刺青の男」40周年記念盤を今週予約したばかりだった。それもあったからたまたま昨晩からストーンズの「スティル・ライフ」や他のアルバムを聞いていた。僕みたいな一ファンがそんなことやってるのは偶然以外の何物でもないけど、まさかそのタイミングでチャーリーの訃報を聞くなんて思ってもみなかった。寝てる奥さんに「チャーリーワッツが死んじゃったよ」と居ても立ってもいられず報告しにいってしまった。奥さんはエアロスミスのファンなんだけど・・・。
・チャーリー、本当に長い間ありがとう。もしも自分がもし幸せに死ねるとしたら、あなたが生みだした最高のロックミュージックを生まれてからずっと体感できたことがすごく大きいと思う。本当にありがとう。やすらかに。
・ストーンズの演奏を観て聴けばわかる。最高にかっこいいドラマーです。信じたくない。
・しょうがないのですがやはりショックです。まさに唯一無二…いやメンバーたちのショックたるや…ご冥福をお祈りします
・ご病気をされていたので、今年のツアーには大事を取って参加されないのだと思ってはいましたが、まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。素敵な演奏の数々、ありがとうございました。
・逝くには早すぎると思うが、ロックを中心で引っ張ってきた世代も、もうそんな年齢。残してくれた作品に感謝ですね