マルファン症候群と噂の芸能人一覧。米津玄師は公表。顔や体つきの特徴

巷では聞き慣れない「マルファン症候群」

全身の結合組織が脆くなる遺伝性の疾患で、過去に有名人がカミングアウトして話題になったことがあります。

日本では珍しい疾患ですが、海外では歴史上の人物を含め、多くの方がマルファン症候群だったのでは?と言われています。

今日はマルファン症候群とは、どのような病気で、顔や体つきの見た目にどう現れるのかを簡潔に書いてみたいと思います。

また、マルファン症候群をカミングアウトした芸能人・有名人と共に、疑惑のある方について書いてみたいと思います。

日本では一般的な疾患ではないので、国内で噂されている有名人の多くが当てずっぽうで信憑性が低いことを前置きしておきます。

マルファン症候群とは?原因と身体的特徴と顔つき。将来の健康的リスク

マルファン症候群とは、全身の結合組織が脆くなる遺伝性の疾患です。

外見的な特徴として、「長身」「痩せ型」「指が細長い」「胸が変形している」「背骨が曲がっている」「偏平足」というのがあります。

パッと見、”背が高くてひょろっとしていて指も長い”というのが、マルファン症候群の主な特徴です。

主要臨床症状
1.過伸展を伴う長い指、側弯、胸部変形等を含む身体所見
2.水晶体亜脱臼・水晶体偏位等を含む特徴的眼科所見
3.大動脈基部病変(20歳以上では大動脈基部径(バルサルバ洞径)の拡大がZスコア≧2.0、20歳未満ではZスコア≧3.0)(※術後症例の基部病変については術前の状態を遡って診断することが可能)

また、顔つきに関しては、「目つきが悪い」「歯並びが悪い」「頬が小さい」「顔の幅が狭い」「垂れ目」「面長」という特徴があります。

よく言えば、長身+小顔のモデル体型ということですね!

ただ、外見に特徴が出ないマルファン症候群の方もいるようです。

発症原因は親からの遺伝がほとんど?日本には約20,000人の患者

マルファン症候群の原因のほとんどが、遺伝だと言われています。

マルファン症候群は優性遺伝をします。

1.主要臨床症状のうちの1つが認められ、原因遺伝子の変異がある
2.主要臨床症状のうち2つが認められる
3.主要臨床症状のうち1つが認められ、マルファン症候群の家族歴がある

この3つのうちのどれかを満たすと、マルファン症候群と診断されることになります。

75%が両親からの遺伝であり、25%が突然変異で発症するというデータがあります。

遺伝疾患ですから、両親のどちらかがマルファン症候群だと子供がマルファン症候群になる確率は50%になります。

現在の日本には約20,000人の患者がいると言われています。

マルファン症候群による健康的懸念点。死亡のリスクとデメリット

マルファン症候群による健康的な懸念点も多くあります。

マルファン症候群の人は全身の結合組織が脆いと言われ、血管が割けたり、骨格が曲がったりしやすいです。

脆いと言われる全身の結合組織には、「大動脈」骨格」眼」肺」皮膚」硬膜」があります。

懸念される病気には、

・大動脈解離
・大動脈弁閉鎖不全症
・大動脈瘤破裂
・視力低下
・自然気胸
・僧帽弁逸脱症
・水晶体上方脱臼

などがあります。

マルファン症候群の芸能人・有名人。海外ではプロリーグで活躍するアスリートもいる!

名前 信憑性 疑惑の理由
米津玄師(歌手) 強い 本人が公表※自己判断
下地和明(バスケ) 強い 本人が公表
ジョナサン・ラーソン(脚本家) 強い 死因がマルファン症候群による大動脈解離。
ハビエル・ボテット(モデル)
強い 本人が公表
フローラ・ハイマン(バレー) 強い プレー中に亡くなり、解剖結果で”マルファン症候群による大動脈解離と診断
リンカーン大統領 普通 長身細身で家系に病気の方がいたため。
オサマ・ビンラディン 普通 身長198センチの長身細身に加えて脊髄の問題で歩けなかったため。
セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ) 普通 身体的特徴から噂。先端巨大症だった説の方が強い。
セルゲイ・クリンコフ(フィギュア) 普通 長身と長い手足、若くして心臓発作で亡くなったことで疑われる。
ヴィンセント・スキャヴェリ(俳優)
普通 193cmという長身でマルファン症候群の特徴を複数持っていた。
アメンホテプ4世(ファラオ) 弱い 身体的特徴から噂される。
桐谷美玲(女優) 弱い 細長くて小顔のため。
栗原類(モデル) 弱い 細くて面長なため。
速水もこみち(俳優) 弱い 長身で細いため。
篠原信一(柔道) 弱い 背が高くて面長なため。
田中(アンガールズ) 弱い 見た目の特徴がいくつか該当しているため。
山根(アンガールズ) 弱い 見た目の特徴がいくつか該当しているため。

米津玄師は検査したわけではない。ファンからの指摘で”マルファン症候群”と自己判断

ミュージシャンの米津玄師さんは、過去に自身がマルファン症候群であることを告白し話題となりました。

ただ、突如自分がマルファン症候群であると気づいたということで、子供の頃に診断されたわけではありません。

ツイッターで言われて知ったんですけれど、マルファン症候群っていうのがあるらしくて。その疑いがあります、調べてみてくださいって言われて。検索してその特徴を見たら、画像にまんま俺みたいな人が出てくるんです。四肢が長くって。それが発覚して、自分は最初からそうだったんだなって思うようになりました。

元々はSNS上などで、ファンが米津玄師さんにマルファン症候群についての注意喚起をしたことで本人が調べ、自分がマルファン症候群であることを知ったという流れでした。

米津さんは、もともと猫背で、昔から写真を撮る時に頑張って背筋を伸ばしていたそうです。

ただ、米津さんは病院に行って診断されたとの触れ込みはまだなので、当時から病院に行っていないのであれば、まだまだ本当に病気かどうかは分かりません。

見た目の特徴だけで噂になる人も多い。リンカーン大統領やビンラディン

マルファン症候群を公表していないものの、疑惑をかけられてる方も多くいます。

古くでは古代エジプト第18王朝のファラオであったアメンポテプ4世も、残っている石像などから判断されています。

アメンポテプ4世が誕生したのは紀元前1362年なので、当然、当時はマルファン症候群であることを示す資料などはありません。

また、1800年代後半に活躍したピアニストであるセルゲイ・ラフマニノフも、残っている写真などからマルファン症候群だと分別されています。

しかし、2006年頃に実はマルファン症候群ではなく、先端巨大症だったのではないか?と唱える報告があったりと、彼の病気に関しては未確定であります。

アメリカ合衆国第16代大統領のリンカーンは身長193センチの長身で、細身の方でした。

リンカーン大統領の場合は、面長でほっそりとした顔つきな上に曽祖父モルデカイの8代目の子孫にこの病気の人物がいることから、病気の説は温厚だとされDNAを再検査する動きがあるそうです。

過激派組織のリーダーであったオサマ・ビンラディンは198センチの長身と細身でマルファン症候群の疑いがありました。

背中が悪く、歩行困難だった点からも、マルファン症候群の説が強いとされています。

日本国内の芸能人に対するマルファン症候群の疑い。検査を受けてる人や言及する人は皆無

日本国内でも、長身細身の芸能人に対して一方的にマルファン症候群の疑いを向けることがあります。

代表的な例ではアンガールズの山根さんと田中さんですね。

田中さんが188cm、山根さんが180cmと高いですし、デビュー当時から今までずっと細いままということで、そのような噂が出てしまっています。

女優の桐谷美玲さんに関しても、モデル体型でほっそりしてることから、マルファン症候群の疑惑が向けられたことがあります。

ただ、桐谷さんの場合、実際には163センチと、マルファン症候群にしては小さいですし、骨格の整い方や顔のパーツの美しさからみて、病気の方とは思えません。

柔道の篠原さんも骨格がしっかりしており、柔道の厳しい稽古に長年耐えることができたということで信憑性が薄いです。

その他にも速水もこみちさんや栗原類さんなど、噂される芸能人は多くいますが、いずれも本人が公表したり言及したりすることはありません

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