西日本の”部屋から露天風呂丸見え事件”。兵庫県赤穂市の温泉宿が謝罪

2024年の3月に、西日本にある温泉宿を利用した女性客のクレームが話題となりました。

なんとも、女性客が利用した部屋から、露天風呂を利用してるお客さんが丸見えだったそうです。

今日は、その温泉宿と女性客のやり取りの詳細を振り返ると共に、露天風呂の問題点などについて書いてみたいと思います。

また、問題の温泉宿が西日本のどの辺りの旅館なのか？についても書いてみます。

一部客室から露天風呂が丸見えで苦情。兵庫県赤穂市の温泉宿

2023年の３月中旬に友人らと共に温泉旅行に出掛けた女性ユーザーの書き込みと、温泉宿の対応が話題となりました。

女性客は3月に友人と１泊２日の日程で宿泊。

女性客はネット上のレビューサイトで、

「朝、海を眺める為にベランダに出ていた友人の悲鳴で、慌てて私もベランダに出ると、露天風呂で寛（くつろ）ぐ全裸の人の姿が！驚愕（きょうがく）でした」

と、自分たちの部屋から露天風呂にいる人の裸が見えてしまったと訴えました。

露天風呂の様子が見えることを把握も「不安を煽る」と利用客に知らせず

女性客は、その他の食事や展望に関しては「『露天風呂一部丸見え』以外は素晴らしい天国みたいなお宿でした」と絶賛。

しかし、露天風呂の見えてしまったことに関しては、「到底考えられないことであり、宿には対策を講じるようお願いした」と、やはり部屋の構造に関しては憤りを感じている様子でした。

宿は女性客に対して、数年前から部屋から露天風呂の一部が見えることは把握していたものの、利用客に不安に与えることを懸念し、部屋の宿泊客にも、露天風呂の利用客にも知らせていなかったと説明したようです。

女性客のレビューには「ご意見は真摯（しんし）に受け止め、取り急ぎしっかりと対策を取り、改善に努める」と返信していました。

宿は謝罪し改善。以前まで「女性限定客室より見える場合がある」と記した案内を掲示

問題の温泉宿は、2010年7月のリニューアルでオープンしました。

オープンから数年後には、「3階のある部屋（女性が泊まった部屋）から覗かれる可能性がある」との指摘があったそうです。

指摘後、露天風呂の水位が百数十センチ程度だった為、水面からは上半身の一部だけが露出すると判断し、露天風呂が見える部屋を”女性限定”として稼働を続けたそうです。

宿は「女性限定客室より見える場合がある」と記した案内を掲示していました。

温泉宿は、事前に説明していなかったことを含めて謝罪し、今後は改善に乗り出すようです。

問題があった温泉宿は兵庫県の赤穂市？”女性限定客室から露天風呂の一部が見える”

今回、話題となった温泉宿の名前が気になる人が多いと思います。

問題があった温泉宿について調べてみると、

「今回ご指摘いただきましたお部屋に関しては、建物の構造上、ベランダから露天風呂の一部が見えるお部屋を女性限定客室と販売させていただいておりましたが、お客様からいただきましたご意見を真摯に受け止め、取り急ぎしっかりと対策を取り、改善に努めて参ります。」

とのコメントがある宿が発見できます。

また宿のホームページには「女性限定客室より見える場合がある」との注意書きもありました。

その宿は兵庫県赤穂市にあるということで、ニュースになった”西日本”という条件とも合致しています。

現在の時点で、宿の名前は流出していませんが、個々に調べていただければ、すぐに特定できる状態です。

温泉宿や銭湯での盗撮事件は多い

日本では、以前から温泉や銭湯での盗撮事件が多く、問題となっています。

露天風呂に関しては、向こう側から双眼鏡や望遠鏡で覗けるような構造の建物がいまだに多く存在しています。

その手のシチュエーションに特化した盗撮集団も、昨今問題となりました。

2021年には露天風呂から100〜300メートル離れた場所から望遠レンズ付きのビデオカメラで盗撮する愛好家集団が逮捕されました。

「盗撮のカリスマ」と呼ばれる５０歳の男（兵庫県迷惑防止条例違反などで公判中）が、インターネット掲示板などを通じて知り合った「愛好家」を率いていた。県警は、鹿児島県職員（懲戒免職）や三重県の国家公務員など計６人を逮捕。数百メートル離れた場所から望遠レンズ付きのビデオカメラで撮影する手口で、被害女性は盗撮に気づいていなかった。盗撮場所は全国各地に及ぶとみられる。「徹底的にグループを壊滅させる」。捜査は今も続いている。

押収した大量のハードディスクなどの量が膨大で、捜査員らは休日を返上して中身を確認したそうです。

それだけ気軽に撮影できる環境にあるということです。

日本の文化とも言える温泉のリテラシーの危うさが露呈した事例だったと思います。

今後は温泉宿側も、利用者が被害に遭わないような工夫が必要だと思われます。