ギランバレー症候群を公表した芸能人と噂の有名人一覧。難病と言われる原因

国内では珍しい疾患「ギランバレー症候群」

今日は、”ギランバレー症候群とは何?”ということと、過去に発症したことがある芸能人や有名人について書いてみたいと思います。

発症した年齢と、治療、容態、その後の仕事への影響などについて一覧表にしてまとめてみます。

ギランバレー症候群とは?人口割合と原因。治療後に回復する人が多いが保険適用外

ギランバレー症候群とは、筋肉を動かす末梢神経に障害を起こす疾患です。

ギランバレー症候群を発症させると、筋肉を動かす神経がきちんと働かなくなり、筋肉を動かすことができなくなります。

主な症状としては、手足に力が入らなくなる」、「手足が動かなくなる」、手足のしびれがある」、目が動かせなくなる(眼球運動麻痺)」、顔の筋肉が動かなくなる(顔面神経麻痺)」、呼吸できなくなる」などが挙げられます。

歩行困難になったり、腕が上がらなくなったり、最悪は寝たきりの状態になったりします。

急性単相性の末梢神経障害により、四肢および脳神経領域の運動麻痺をきたす疾患。4 週以内に症状はピークとなり、その後は病態は鎮静化して回復に向かう。

発症する人の多くは1ヶ月から1年で回復するようですが、体が資本の仕事をされている方にとっては死活問題となる疾患です。

ギランバレー症候群は10万人に1~2人の割合で発症。男性に多く年齢は問わない

ギランバレー症候群を発症する人の割合は10万に1人か2人で、とても珍しい疾患です。

日本の人口を1億人とすると、ギランバレー症候群を発症するのは1,000~2,000ということになります。

男女比は3:2で男性がやや多めになります。

発症年齢は幼児からお年寄りまで幅広いですが、主に20~30代での発症が多いとされています。

発症の平均年齢は39歳となっています

ギランバレー症候群の原因と治療。難病で保険定期要害。自己免疫疾患で感染が理由であることが多い?

ギランバレー症候群は、悪化した場合、身体が動かなくなってしまうとても恐ろしい病気です。

治療をせずに自然回復する例が多く8割は後遺症が残らずに日常生活に復帰しています。

しかし、残りの2割は車いす生活を余儀なくされるなど後遺症が残り、5%の人が死に至ります。

ギランバレー症候群は自己免疫疾患とされ、前駆症状として風邪のような症状が現れます。

風邪だと思った2〜3週間後に、突然に手や足に力が入らなくなり、発症したことが発覚するケースがほとんどです。

発症の原因は、主に感染が引き金になることが多く、ギランバレー症候群の症例のうち60~70%程度で先行感染が起こっていることがわかっています。

主に、カンピロバクター、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バールウイルス、マイコプラズマなどに感染すると、ギランバレー症候群を発症するリスクが高まるとされています。

過去にペルーでギランバレーの集団感染が起きたことがありましたが、これは多くの方が同時に同じような先行感染をしていたのが原因でした。

ちなみに、ギランバレー症候群は厚生労働省の治療研究(難治性疾患克服研究事業)に指定され、医療給付(難病医療費助成制度)の対象にはなっていません

つまり、医療費は自分で支払う必要があるということです。

ギランバレー症候群を発症したことがある芸能人・有名人一覧

名前 発症年齢 治療と完治
大原麗子(女優) 29歳で発症。完治し復帰するも53歳で再発。 本人が公表し大きく報道。
安岡力也(俳優) 59歳で発症 長い闘病生活を送った。
芳根京子(女優) 中学2年の頃に発症 1年で回復し後遺症なし
福永泰(サッカー) 24歳で発症 1年で回復し復帰
佐藤寿人(サッカー)
20歳で発症 1年以内に回復し現場復帰し天皇杯で活躍。
石川真二(競艇)
31歳で発症 4ヶ月で復帰
有村竜太朗(歌手) 37歳で発症 1年で回復し復帰
美馬寛子(ミスユニバース) 中学1年の頃に発症 3ヶ月の治療で回復
鴨下信一(演出家)
64歳で発症 10ヶ月で回復
川口順子(政治家)
66歳で発症 入院1ヶ月後に退院。
阿部守一(政治家)
39歳で発症 病院をたらい回しにされながら苦労して回復
兼元謙任(実業家)
小学校高学年で発症 入退院を繰り返しながら回復

大原麗子や安岡力也の死因はギランバレー症候群ではない

ギランバレー症候群は、死に至る可能性もある疾患です。

しかし、実際に死に至る方は全体の5%で、かなり希少なケースです。

ギランバレー症候群と死の関わりが印象付いてしまっているのは、過去に感染後に死去した大原麗子さんと安岡力也さんのイメージが強いせいかもしれません。

実際には、大原麗子さんの死因は不整脈による脳内出血ですし、安岡力也さんの死因はうっ血性心不全で、ギランバレー症候群と死は直接は関係ありません。

ただ、二人ともに体が良く弱っている時期に感染し、他の病気と合わせて2重に苦しむという辛い想いをされました。

ギランバレー症候群を発症したことがある海外の有名人

名前 発症年齢 治療と完治
オスカル・タバレス(サッカー) 71歳 不明。発症後に杖をつきながら監督業を務める。
ロウディ・ゲインズ(水泳) 32歳 2ヶ月入院。その後に競技復帰。
マルクス・バッベル(サッカー) 20代後半(2000年頃) 長期的に戦線を離脱するも2004年には競技復帰。
スコット・マッケンジー(歌手) 71歳で発症 発症の2年後に死去
フランクリン・ルーズベルト(政治家) 39歳で発症(他の病気の説もあり) その後に車椅子で現場復帰
ジョセフ・ヘラー(小説家) 58歳で発症 集中治療室で半年間過ごし、リハビリ病院へと転院し、その後回復。
ハンス・フォンク(指揮者) 48歳で発症 1年休養し復帰

イギリスで音楽療法で完治した大ニュース。カーペンターズの名曲で

海外ではギランバレー症候群は割と知られた病気です。

治療法に関しても色々ありますが、2023年にカーペンターズの名曲を聴いて療法し完治した男性が話題となりました。

ギラン・バレー症候群を患う男性がカーペンターズの曲を聴いて麻痺が治ったという。イギリス人男性のイアン・パーマーさん(71)は昨年6月同病気に罹り、ほぼ全身麻痺となり、言語障害も発生、しかし『愛のプレリュード』などで知られる同デュオのヒット曲を聴き歌う中で再び歩行と会話ができるようになったそうだ。

ギランバレー症候群を患って7カ月入院生活を送っていたパーマーさんですが、医師からの音楽療法の勧められ、最初は懐疑的だったそうですが、実施するとすぐに良くなったそうです。

今後もユニークな治療法が話題になることがありそうですね!

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